職場にひとりはいる、電話に絶対出ない人。
電話が鳴ってもパソコンを見つめたまま、まるで着信音が耳に届いていないかのような落ち着きぶり。
周囲が手を止めて「誰か取らないと…」と焦っている中、彼(彼女)は微動だにしません。
そんな“鉄壁の無反応”キャラだったはずのあの人が、ある日突然——
受話器を、取った。
しかも誰よりも早く。反射神経は五輪レベル。
こちらが驚いて見ていると、電話を終えた本人が何気なくこう言いました。
「あー、この番号、覚えたんすよ。最近。」
……いや、なんやねんそれ。
“番号を覚えた”瞬間にだけ発動される責任感
番号が知らないうちは完全スルー。
でも覚えた瞬間からは「自分の電話だ」と確信して出る。
これってもう、電話番号に忠誠を誓ってるようなもんですよね。
人じゃなくて、番号に。
番号変わったら、またスルーするんでしょ?
もちろん、出てくれたこと自体はありがたいんです。
でも、それまでの「一切出ない姿勢」はなんだったのか…
人間って、自分が“関係ある”と思った瞬間にだけ動くんだな〜と
しみじみ感じた昼下がりでした。
次は、番号が変わったらどうなるのか…そっと観察を続けようと思います。
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