ある日の会議。参加者は部長、課長、そして数名の役職者たち。
彼らが交わしていたのは、まるで台本があるかのようなやりとり。
「やはり、そろそろ本格的に動かないといけませんね。」
「そうですね。今のままでは、進んでいるとは言えませんし。」
「私は個人的に、○○の導入を希望しています。」
……それで、誰が何をするんですか?
主語がない。行動がない。決断もない。
会話の内容は一見もっともらしい。
でも、よく聞いてみると“主語”がない。
誰がやるのか、何をするのか、どこまでやるのか——何も見えてこない。
会議は進んでいるようで、実はひたすら空回り。
気づけば、こんな言葉ばかりが飛び交っているのです。
- 「〜しないといけませんね」
- 「〜にはなっていません」
- 「〜を希望します」
まるで“ボールのないキャッチボール”。
言葉だけが空中を漂い、誰もキャッチしようとしない。
そして、誰も次の一歩を踏み出さない。
議事録には、しっかりと「何も決まっていない」が記録される
そんな会議のあとに残るのは、こんな議事録。
・課題認識を共有した
・今後の対応について引き続き検討していく方向で一致
・次回、進捗を確認
進捗…誰の?何の?
それでも会議は「良い話し合いだった」として閉じられる
会議の終わりに誰かが言う。
「今日は良い議論ができましたね」
でも実際は、誰が何をやるかも曖昧なまま。
結局、何も動かない。何も変わらない。
こんな会話のために集まっていたのかと思うと、ため息しか出ません。
まとめ:必要なのは、言葉じゃなくて“行動する人”
立派な言葉を並べるのは簡単です。
でも、それだけでは物事は動かない。
結局、必要なのは「やります」「やりました」と
実行する人のひと言だけ。
今日もまた、決まらない会話が会議室の中で繰り返されていきます。
言葉だけじゃ、現場は変わらない。
悲しい現実です。コミュニケーションってなんだろうと、疑問を感じる今日この頃です。
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