【社内で役立つ】VBAの学び方3ステップ|実務で使えるスキルにするための考え方

はじめに

Excelでの作業を効率化したいけれど、「マクロ」や「VBA」と聞くと難しそうに感じる人は多いのではないでしょうか。
実は、VBAは“現場での小さな困りごと”を自分で解決できる非常に強力なスキルです。
本記事では、社内で実際にVBAを活用してきた筆者が、「実務で使えるVBAの学び方」を3ステップで紹介します。

ステップ1:Excel操作を自動化する「マクロ記録」から始める

最初のステップは「マクロ記録」です。
VBAの基本は、Excelの操作を“コード化”して繰り返すこと。
マクロ記録を使えば、ボタンひとつで自動化の仕組みを体感できます。

たとえば、「毎日同じ形式で報告書を作る」「決まったセルをコピーして貼り付ける」など、日常業務の中にVBAの出番はたくさんあります。
最初は“自分のための自動化”で十分。難しい文法を覚えるより、動かして慣れることが大切です。

  • 毎日同じ書式のファイルを作る
  • 複数シートのデータを1枚にまとめる
  • セルの入力チェックを自動で行う

ステップ2:業務の「再現作業」を自分で書いてみる

マクロで「何ができるか」を体感したら、次は自分でコードを書いてみましょう。
おすすめは「繰り返し作業」を自動化すること。たとえば、次のような処理です。

For Each c In Range("A1:A100")
    If InStr(c.Value, "確認済") = 0 Then
        c.Interior.Color = vbYellow
    End If
Next c

上のコードは、「A1:A100の中で“確認済”と書かれていないセルを黄色にする」ものです。
たった5行でも、チェック作業の抜け漏れを防ぐなど、業務効率化の一歩になります。
「現場の困りごとを解決する」という目的で学ぶと、VBAが“単なるコード”ではなく“武器”になります。

ステップ3:他人の作業をラクにする視点を持つ

社内でVBAが本当に評価されるのは、「自分のため」ではなく「みんなのため」に使ったときです。
自分以外の人が毎日繰り返している作業を観察し、「ここ、ボタンひとつで終わらせられそう」と気づけるようになると、一気に信頼が高まります。

実際に私も、部署の資料作成や報告書整形をVBAで自動化したことで、残業時間を減らし、他部署から相談を受けるようになりました。
この段階になると、VBAは単なるツールではなく、「職場を改善するスキル」になります。

学習を続けるコツ

  • 「毎回やっている作業」をメモしておく
  • エラーが出たら原因を調べる習慣をつける
  • 社内で共有できる「便利マクロ集」を作る

VBAは文法を覚えるより、「使いながら覚える」方が早い言語です。
ChatGPTなどのAIに「この処理を自動化したい」と伝えると、最初のコードも簡単に作れます。
AIと組み合わせることで、VBAはさらに強力なスキルになります。

まとめ

VBAの学び方をまとめると、次の3ステップです。

  1. マクロ記録で動きを理解する
  2. 小さな自動化を自分で書いてみる
  3. 他人の作業をラクにする視点を持つ

「コードを書ける人」ではなく、「業務を効率化できる人」になる。
それが、社内で評価されるVBAスキルの身につけ方です。


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